五層の功夫 その3

五層 唯有五陰並五陽,陰陽不偏稱妙手(五陰五陽。五陰五陽を合わせて陰陽片寄らざるとき妙手という。)一挙手一投足陰陽片寄らず、静は山の如く、動は流水に似たり。内気を全身にめぐらし四体の内に意を潤す。

 

精は内に形は外にあり千変萬化尽きる所なし一運一太極。一つを運用すれば一つの太極となり、どこに触れどこを打つもまた自ら知らず、全身拳のなき所なし。左右どちらに撃出ずれども心の欲する所に従って自然にして無理なし。この段階を無圏という。

太極拳泰是道乎 道不遠人 人自遠

太極拳は無に至る大道であり、大道無門にして人を遠ざけず、人こだわりて自ら遠ざかる。

人人各居一太極但看用功不用功

おのおの人はすべて太極に住しながらも、生命の発露に錬磨による成果の差が看取される。

言教は所詮、指月の指であって実践の中で体感、実感していきましょう。(因果一如)


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