王西安老師は河南省陳家溝で生まれ、陳式太極拳第十九代伝人で、陳家溝・陳式太極拳の四天王または、四大金剛(他に陳小旺、陳正雷、朱天才)と称されています。
幼い頃から第十八世伝承者である陳照丕大師(陳発科老師の甥)から、陳式太極拳老架套路、武器などを学び、後に第十八世伝承者、陳照圭大師(陳発科老師の次男)に陳式太極拳新架套路、擒拿技巧を学びました。
王西安老師の陳式太極拳は、稲妻のように速く、猛虎のように荒々しく、猿のように敏捷なものです。その表演は雄大かつ動きと内なる精神が見事に融合された、まさに剛柔相済を兼備えた王者の風格を感じさせます。
1982年、河南省代表として第一回中国太極拳推手競技会に出場し、初代チャンピオンになっています。同年、陳家溝太極拳武術学校の校長として初めて日本を訪問し、三笠宮殿下の来賓として宮邸に招かれました。
以後、日本だけでなく、フランス、その他アジア、ヨーロッパ、アメリカなど世界各国を訪問しています。
王西安拳法の研究会やトレーニングセンターを開設する活動を始め、その名は世界各国に知られるものとなっています。
近年、アメリカでは、「国際太極拳王」と称され、中国に於いても「一代太極拳大師」の称号が与えられています。
王西安老師は現在、国家武術高級教練、一級審判員、河南大学名誉教授などの肩書を持っています。
また、独自の境地に到っていることから、「国際陳式太極拳協会」「王西安拳法研究会」を開設しています。
王西安老師の陳式太極拳とは
「私にとって太極拳は初めから武芸であり、これまでもこれからも一貫して武芸として追求している」