王西安老師に学ぶ「求道の太極拳」

「求道の太極拳」・・・敬心道場の立志
陳氏太極拳を単に習い事だとか武術としてとらえるのではなく、陳氏太極拳の理法にのっとり、心身を鍛錬し「自己確立」を目指し、さらに同志とともに人生に生きがいを見いだせる、世のため人のための「自他和合」の志しを実現することにある。
この「自己確立」「自他和合」の志しを実現するためには、どのような姿勢で日頃から稽古に励むか、敬心道場五訓として掲げました。

一、日々敬いの心を忘れず
これは何事も素直、謙虚な気持ちで学ぶことの大切さを忘れないことを一番にあげました。陳氏太極拳図説の冒頭にも敬いの心がなければ学べないと書かれています。敬心道場と命名したのもその理由からです。

一、日々熱中することを忘れず
そして、何事にも集中し、熱中して学ぶことをあげました。熱中して無心に学ぶことがなければ、本質を理解することはできません。

一、日々汗を流すことを忘れず
さらに、いくつになっても理屈だけで理解するのではなく、身をもって生涯、汗を流しながら実践していくことの大切さをあげました。

一、日々明日を語ることを忘れず
また、常に過去のことだけを振り返るのではなく、これから先の未来に目標を持ち、進歩させていくことの大切さをあげています。

一、日々切に思うことは必ず遂ぐるなりを忘れず
最後にこれは道元禅師の言葉を使わせて頂きました。日頃から以上の五訓を掲げ日々稽古することにより、必ず「自己確立」「自他和合」の志しを遂げるという強い信念をもって望むことをあげさせて頂きました。

今回ここに掲示した理由は、多くの方々に敬心道場の志しを知ってもらうだけでなく、自分自身が掲げたこの発心が生涯ゆらぐことがないように書かせていただきました。
陳氏太極拳に興味のある方は、是非一度見学、体験にいらしてください。