五層の功夫 その2

三層の段階より三年(千日行)以上の錬磨を重ねて四層となるが、百錬の精金を鍛えんと欲するに似て、わざに徹し、極め来たり極め去らねばならない。かくて透得した境地が四層となり、大圏より小圏に至る。

四層 四陰六陽類好手(好手に類する 小圏)

この段階において初めて太極拳が理解できる。推手のとき、化勁も発勁も自在にでき、意は相手の予測の先にあり、相手の力に応じて相手を制す。相手に接するとき、相手に自分の動きがわからない。

己を捨てて相手に従うという意味は、相手の実を避けて虚を打つ意味である。

動作は小さく目標は的を得て攻撃の力が大きい。相手を押し出したときにおいても、自らは動ぜず自然である。陰陽自在、時、剛、と化し、時、柔と化す。


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