太極拳の心得 その2

一、太極拳を学ぶには驕りを慎まなくてはならない。驕れば損を招く。俗語にも、「天外に天あり」と言う。謙遜な心こそ人の教えが耳に入るもので、誰でも良い忠告を与えてくれるものだ。多くの忠告に耳を傾けるようになれば大したものである。

一、太極拳を学ぶには、細心な思考を必要とする。よく考えなければ道理もはっきり理解出来ず、前後の道筋に暗く、一気貫通の意味が分からないから太和元気の原理を学び得ることが出来ない。

一、太極拳を学ぶ事は陰陽開合のの理を学ぶ事である。吾等の身体の中にはもともと自然に陰陽開合の理が存在しており、此れに逆らうことは出来ない。(伝授者は規則を教える。それは即ち大中至正の理である。)


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