太極拳の心得 その1

太極とは先人が陰陽の理に基づき無名を以て名とした故に太極と言われる。太極拳の剛と柔、開と合は、丁度太極の陰陽の理に適い矛盾の統一を形成している。

明朝洪武七年(1374年)始祖卜耕は、読書の余暇に、陰陽開合運転周身の術を子孫に教え、以て消化飲食の理法となし此れは太極に基づく学問で、故に太極拳と呼ぶ。

一、太極拳を学ぶには敬を以て為す。不敬であれば外は師友を疎かにし、内は身心を疎かにする。身心不拘束であれば芸を学び得る事は到底難しい。(敬心道場は、ここから命名されています)

一、太極拳を学ぶには狂いがあってはならない。狂えば事故が起こる。手が狂ってはならないばかりでなく、言葉遣いにも狂いがあってはならない。。容姿風貌には儒雅な気風を保つべし。外容の狂いは内容を失う事につながる。(武徳のない者に伝えたら、単なる凶器になってしまう。)


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