王西安大師に学ぶ「求道の太極拳」2

学びの道は「まねび」、すなわち師の技や理論をひたすら謙虚に模倣することからしか始まらない。
模倣するとは、一定の型に身を入れる修練を積むことである。そのためには、「私情をさしはさまない」「己を虚しくする」という捨我の精神が求められます。ですから自己中心の我欲が強いと、稽古や修練は進みません。

陳氏太極拳図説の冒頭にも「太極拳を学ぶには、敬いの気持ちがなければ学べない」と書かれています。私事ですが、江戸川支部を「敬心道場」と名付けたのもその所以です。
さらに、稽古が目指すのは「自由」の境地の段階です。「型にはまる」だけでは、この道を究めたとはいえない。


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