陳氏太極拳の拳理

山口先生が1979年に中国大陸に渡った際、陳氏太極拳の嫡子である陳小旺老師から、陳氏太極拳の拳理の説明があったそうです。

陳老師曰く 「人人各居 一太極」(人は全て本来太極にある)

この理を聞いた時、山口先生は拳禅一如の理、いや禅からみて禅そのものであったので、嬉しくなって陳老師に禅問答を試みたそうです。

結局のところ「太極拳とは何か」

陳老師曰く 「剛柔相済」と問う

「ならば、太極拳は何を学ぶのか」

陳老師は我が意を得たりとばかりに、表情を和ませ、「無に帰ることにある」と問う

禅僧の山口先生は、さすが陳氏の嫡男、髄を得たりと感動したそうです。

陳氏太極拳の拳理に「万有の展開は陰陽二力の作用であり、人もまた然り、それ故に太極拳を学ぶとは陰陽の理法を学ぶことである」と解かれてあります。

 


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