陳式太極拳 王西安大師に学ぶ 山口老師との出会い 回想録4

山小屋で修業中の一コマ「人生いかに生くべきか」を熱く語る
 山口老師(38歳)と三浦方圓(24歳)

李先生が企画してくれた館山合宿によって始めて、禅僧の山口博永老師に会うことが出来ました。第一印象はとても寡黙で、まさに修行僧という雰囲気でした。
当時、山口老師は36歳くらいで禅と太極拳の共通性を感じ、静と動を兼ねた修行を行ない、すでに台湾の武壇という武術団体で八極拳の達人、劉雲樵大師に可愛がられ、そこで高弟より太極拳を約5年間に渡り学んできていました。
私たちは中々、太極拳を教えてほしいと言えないでいると、若い人はまず足腰を鍛えることが大切だから単腿をまず稽古しましょうと言われました。山口老師も武壇で最初に単腿を毎日繰り返し8カ月間稽古させられたそうです。各人の動きを見てどの拳法がその人にむいているか、武壇の指導者が判断されたそうです。
山口老師は幸運にも希望の太極拳を学ぶことが出来、その後、中国大陸に渡り、陳式太極拳の四天王の陳小旺老師、王西安老師に学ぶことになります。
私たちは、この合宿で単腿十二路を学び、それぞれが忘れない様に自分たちの型の担当を決めて稽古しました。この合宿がきっかけとなり、私たち若い20代の3人はいつしか月に1回館山を訪れて、山口老師と一緒に稽古させてもらうことになりました。(次回に続く)


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