陳式太極拳 王西安大師に学ぶ 山口老師と稽古 回想録5

山口博永老師と三浦方圓の推手稽古

山口博永老師と毎月1回、館山で稽古することになり、土曜日の夜に先生宅に伺い挨拶をしてから、下の吊り橋を渡ったところにあった山小屋で1泊して、早朝5時から山頂の本堂まで走って行き、坐禅を行い、その後、作務の清掃、時には草刈りを1日行ったりもしました。今日は稽古はないかと諦めていると、帰りぎわみっちりと稽古してくれました。
私はまだ大学生だったので時間があり、春休み等に一週間くらい一緒に稽古させてもらいました。早朝5時から2時間、午前中2時間、午後2時間、夕方2時間と1日8時間以上稽古しました。
当時、私は22歳で山口先生は36歳でしたので、先生も真剣に発勁で胸に体当たりしてきました。空手時代の打撃と異なり、内臓が締め付けられるような衝撃を受けたことを覚えています。
私はいつしか、黙々と稽古して身体を練っている先生の姿を見ているうちに、私もこの求道の太極拳の道を歩んで行こうと決意しました。(次回に続く)


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