通称、鉄太郎。剣、禅、書に通じた、幕末・維新の英傑。戊辰戦争時には、15代将軍、徳川慶喜の意を受け、江戸に迫る官軍の陣地を突破し、西郷隆盛と直談判。
「命も、名も、金もいらぬ、始末に困る人」と感嘆させ、西郷・勝会談に先立ち江戸無血開城の合意を成した。維新後は明治天皇の侍従職などを務め、明治二十一年(1888年)没。明治政府の勲功調査では、自らの偉業を主張せず、生涯、無私無欲を貫いた。
鉄舟先生は、剣道を修行することは「その真理の極致に悟入せんことを欲し」「天道の発源を究め」「万物太極の理を究むる」ことを目的とし、そこに精神的な悟りを求めました。
山岡鉄舟先生が書いた般若心経(方圓所蔵)