陳式太極拳 王西安大師に学ぶ 太極拳との出会い 回想録2


右側が李春穆先生、座っているのが私、三浦方圓(22歳)、左側が山口博永老師

王西安大師に学ぶ  太極拳との出会い

 太気拳の澤井先生が空手道場に来るようになり、私の中にも組手に対する考え方が少しづつ変わってきました。顔面への突き、金的の急所への蹴りがありならば全然間合いが違ってくることを学んだからです。
 私が稽古していた道場は支部でしたが、とても斬新な稽古法を取っており、全日本大会の6カ月間はフルコンタクトのルールで、後の6カ月間は顔面への突き、蹴り、急所への蹴りもありの組手を行っていました。もちろん防具を着けていましたが、澤井先生が顔面の防具を着けると感覚がつかめないので、防具を着けないで組手をするように言われたので、手に軍手を着けて顔面をはたく稽古もしていました。
 当時は、現館長も稽古しに来ていたのを覚えています。私も大学時代の全盛期、「業師三浦」と異名を貰っていましたが、実家の移転によりこの道場を去ることになり、残念な思いがありました。
 この直後、やはり何か身体を動かしたくなり、たまたま広報を見ていたら、近くで太極拳を行っているところがあり、行ってみることにしました。小学校の体育館で日曜の午前中、李春穆先生という背の高い先生が指導されており、動いてみるとゆっくりだけれども、結構きつく、全身運動になると思い入会しました。
 当時、同じ日に大橋さんという同年代の方も入会され、この方と親しくなり、いつしか毎週通うようになりました。まさか、この時太極拳を今日まで続けるとは、思ってもいませんでした。(次回に続く)


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