「観の目強く」

武芸は基本が大切である。基本は繰り返し繰り返し稽古することによって花開くのであり、不断の稽古、剣豪の宮本武蔵の言葉を使えば「朝鍛夕錬」の稽古によって体得すべきものである。

また、宮本武蔵は「観の目強く、見の目弱く」と言っています。

観の目とは腹で見る事、臍下丹田で見る事である。

見の目とは肉眼で見る事である。

太極拳においても、初心者の段階においては、肉眼で見る事ができる「見の目」、つまり外形から入っていきますが、稽古を重ねるにつれて、次の段階に移行することが大切である。

次の段階とは「観の目」である。外形から内勁の段階に移行して、自分で動くのではなく、丹田を中心として、足の虚実により上半身の開合に連動させて、運気により気を導くことが大切になります。

焦ることなく、一歩ずつ研鑽していきましょう。


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