発勁について  その5

発勁を作用の面から分析してみると、4種類の発勁があげられる。

1つ目は、例えると回転している車輪のへりの部分で勁を発して、相手を飛ばしてしまう用法。

2つ目は、車輪の内部のスポークから発する勁で、スポークの中に入れられたものは、瞬間的に切断されてしまうような用法。

3つ目は、鑽頭勁といって、例えると錐で穴をあけていくような勁で、掩手肱捶の勁がこの用法。

4つ目は、崩炸勁といって、例えると爆弾が破裂したような勁で、相手が自分の腰に抱きついてきても、勁を発して倒すことができる用法。

以上の4つの作用がありますが、陳式太極拳の発勁は加速度であって、力を余計に加えることではないので、稽古の際は、力まずに工夫して研鑽してください。

 


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