なぜ套路(型)を学ぶのか
私は学生時代は、フルコンタクト空手でスパーリングを中心とした稽古が中心でしたから、型の重要性を知りませんでした。
山口先生が台湾の武壇で劉雲樵大師の見守るなか、套路を学んでいる修行時代(手前の白いジャージが山口先生)
私が21歳のとき、台湾から帰国した山口先生に学んだ時、私も空手を学んでいたので、打撃については多少なりとも自信がありましたが、山口先生に胸を突かれたときの痛みは空手時代の痛みとは違い、内面が締め付けられるような苦しくなるような痛みでした。
山口先生は、帰国してからも黙々と禅の修行のごとく套路を稽古していました。私は、套路を練ることで、身体の内面で起こる変化を感じ、外見だけでは理解できない深さを套路を通じて知ることになる。