訪中では、稽古中心ですが、唯一最終日の午後から、陳家溝に訪れます。
陳一族は温県の常陽村というところに定住したが、やがて彼らが住み着いた一帯は陳家溝と呼ばれるようになる。黄河の支流が干上がってできた溝のようなものがそこにあったためだという。
陳氏のあいだでは、匪賊に対する防衛のために、古くから武芸が行われていました。
太極拳の基礎を築いたと伝えられいるのが、陳卜から数えて9代目にあたる陳王廷である。
陳王廷が生きた時代は、明から清へと移る時期にあたり、戦乱の時代であった。
陳王廷は明代の末期に郷兵を率いて、河南を荒らした賊軍の掃討をはたしたという。