昨日から泊まっている遍路宿小松旅館には歩きお遍路さんが十数名泊まっている。連休を除いて、どこの宿でも二三人しかいなかったので珍しい。昨日は61番62番63番とまわり今日60番に行く。ここはそのような人が多いのかも知れない。
今日行く60番横峯寺は、遍路ころがしとして名前があがっている。遍路をころげ落とすほど厳しい山道ということで遍路ころがしと言われている。横峯寺は標高750メートルあって四国遍路88ヶ所のなかで三番目に高いところにある。
小松旅館から詳しく書いた手書き地図をいただき7時に出発。高速道路の下を通りだんだん山道に入っていく。気がつくと緑の山が壁の様にある。車も通れない山道に入っていく。昨日登った人は、さぞ大変だったと想像できる。山道が雨で川の様に水が流れていたと思う。道がぐちゃぐちゃになっている。
10時24分8.4 キィロ歩いて横峯寺につく。帰り道で12時近く、宿で用意していただいたおにぎりを食べる。お遍路さんは杖を持っている。弘法大師と同行二人という意味で杖を持っているが実際にこの杖がないと、今日の山道でも岩場で滑り杖があったのでくずれずにすんだ。14時頃17キイロ近く歩いて麓に降りてきた。天気がよかったので、思ったよりスムーズに終わった。 遍路ころがしでは13番の焼山寺のが大変だった。上がったり下がったりを繰り返し、おまけに降っている雨が雪になりカッパ着ていてもびしょびしょ靴もズボンも泥水でぐちゃぐちゃ。途中で投げ出したくなった。あの焼山寺の遍路ころがしを経験するとあれ以上の困難な四国遍路は無いように思う。