太極拳ってなに?

太極拳とは先人が陰陽の理に基づき無名を以て名とした故に太極と言われる。 太極拳の剛と柔、開と合は、丁度太極の陰陽の理に適い矛盾の統一を形成している。 ・・・・始祖卜耕は、読書の余暇に、陰陽開合運転周身の術を子孫に教え、以て消化飲食の理法となし此は太極に基づく学問で、故に太極拳と呼ぶ。

中国武術

中国で生まれた武術、形意拳、八極拳、弾腿(たんたい)、査拳、白鶴拳、五祖拳・・・・・と言うように数多い中国武術のひとつです。

黄河流域で生まれる

太極拳という命名にたいする説は色々ありますが、太極拳という動きは中国の河南省温県陳家溝という黄河流域の村に住む、陳氏一族によって創りだされ伝えられてきました。

陳式太極拳

陳氏一族が伝えてきた太極拳であるから、陳式太極拳または陳氏太極拳という。中国の公園ではよく太極拳が見かけられます。この多くは楊式太極拳。これは楊という一族が伝えたので楊式太極拳。このように、創った人や伝えた人の名前を最初につけて、陳式、楊式、呉式、武式、孫式、等々色々な太極拳の種類があります。

太極拳の動きとは

陰陽開合運転(転じ運ぶ)周身(身にめぐらす)の術。キーポイントは纏糸(てんし)。

太極拳の学び方

入り口としては健康法、護身術、気功、芸術性、等々色々あると思います。人間は自我が生じるため他の動物のように自然な動きがそこなわれ、不自然な動きになりやすい。(昔の人は動物の動きを取り入れた五禽戯をつくる)この自我というのは裏を返せば、目覚めるという事ができるということです。人間の不自然な動きをなおしていくというのは、太極拳の世界にまるごと自分を預け、まるごと学ぶということです。