第5章 信決定

それから、いつだったか、何の時か 早朝五時過ぎでありました、石油ストーブの丸くかたどった網の、火がチロチロと燃え盛り、その輝きに目を遣って、ふとした時・・・、私の心の中に思いもよらないささやきが聞こえました。
私って出家するのかなぁ
・・・、と誰となく問い掛けたような、その瞬間!あの感動がやって来ました!
初めは静かに、そして力を増してついに有無を云わせず、気づいた時に出家していました!!
誰がその気分を注入したのか分からない。
そして一気に爆発した!
なんなんだこれは!腹の底から喜びが込み上げて、止める事ができないのです!
無条件である!何が嬉しいのか!その喜ぶ対象が無い・・・