套路(型)の重要性 その3

型稽古の重要性

私が陳式太極拳を始めたころから、書も同時に学ぶようになりました。太極拳(中国武術)と書は非常に共通点があります。

書では、まず字形を楷書でしっかり学び、繰り返し稽古していきます。その中で紙面における間の取り方、筆づかいの緩急による、にじみ、かすれなどを身をもって学んでいきます。

 

この書は、台湾の武壇の劉雲樵大師より、山口先生が頂いた書。1980年劉雲樵の弟子と書いてある。

次の段階は、行書から草書へと、より一層、緩急自在の途切れることのない運筆を学んでいきます。まさに太極拳の套路(型)の稽古と共通します。

型の稽古を続けていると、ある時点から意識が外面から身体の内面に移行し始めます。書においても、意をもって、導く段階になります。それは、型を繰り返し修練することにより、自然に気付くようになります。

 


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