第2章 幼少の頃

自叙伝 幼少の頃自叙伝 幼少の頃私は感受性が強く随分と変わった子供であったようです。
六歳の頃、街で出会った修行僧の姿に憧れて、その日から、近くの恵比寿神社の縁の下に潜り込み、修行者のつもりになってじっと座っておりましたが、これがなかなか居心地がよくて、それからもよく座っておりました。
ところがある日の夕暮れ、いつものように縁の下で座っていると、周りの暗闇が急に青白い空間になって、そのなかに光の粒が煌めいたかと思うと、静かにまるで生き物のように動き回り、しかも優しく私に寄り添っているではありませんか!
自叙伝 幼少の頃  それに対して恐怖は無く、それどころかそれがお遊びのようで楽しく戯れておりました。
今、思い返してみても、不思議な現象で、あれはなにかの囁きであったような・・・。
兎に角それを契機に私の人生は精神世界に、導かれていったように思われます。